大分に行っていました。
目的はインターハイです。
はじめて大分に行きました。
久米島の女子高生の投擲種目、
やり投げのメンタル&コンディショニングサポートです。
彼女に出会ったのは2012年1月だったはず。
初めて久米島に行ったとき、スポーツキネシオロジーを紹介する講座に
彼女が参加していました。
その時から氣が合い、ずっと彼女のサポートを続けてきました。
昨年のインターハイは予選前の練習では上手くいっているのに、
本番では力を出し切れずに予選敗退でした...
今年は高校最後のインターハイです。
彼女は離島という条件の中、
アスリートとして決して環境は良くない状態でも、
ものすごく努力し、結果を残してきていることに、私の氣持ちが動いたからです。
今回、私が大分ドームに到着してすぐに、
久米島高校の顧問の先生、
ご両親の方々に挨拶をしました。
とても雰囲気が良かったです、和気藹々としていました。
私は彼女と競技の前日に話し合い、
どのような形で潜在意識のパワーを引き出すサポートが出来るのか?話し合いました。
最大限のパフォーマンスを競技の時に発揮するためにも。
今回、それはキネシオロジーテーピングでした。
メンタルケアよりも。
筋肉の能力を最大限に生かすように、
やり投げの時のモーションを修正するように、
全身の筋肉反射テストを行い、
上手に機能していない筋肉にテーピングを行うのです。
私は、ひと月くらい前から
ずっと、やり投げのテーピングを研究していました。
ディーン元気さんの、突っ込み具合の筋肉の状態を参考にして。
決勝出場には45M50CMを越えなければなりません。
これが予選通過のラインです。
彼女との目標は50Mを超えること!
日本の女子高生で50Mの記録を持っているのは、
現状で7~8名くらいだと思います。
きっと練習では、もっと多くの方がいるでしょうけれど、問題は本番です。
1投目:41m38
見ていてフォームがバラバラです。
実は1投目で予選ラインを超える作戦を立てていましたが、失敗、プランが崩れます。
2投目:42m44
予選通過ラインの届きません、指が手を引っかけてしまっているように見えました。
ココからです、昨年の新潟インターハイを思い出しました。
あの悔しい思い出です。
私は祈ろうと思いましたが、そんなんじゃだめだと感じ、
まずは自分自身を癒そうとすることからESRを行いました。
自分が落ち着かないで、どうするんだ!!
予選通過したライバルたちはフィールドから姿を消して行きます。
予選を通過できない選手がフィールドに残るのです。
そして運命の3投目の順番が近づいてきます。
彼女は私の子供でもありません、親戚でもありません、
が、
私は彼女の投擲を、まともに見れる状態ではありませんでした。
カメラもシャッターを切れる状態でもありません。
いままでの思いが頭の中をよぎります。
スカイプを使って、私が東京、仙台、札幌、知床、大阪、横浜と
どこにいる時でも、彼女のサポートを行っていました。
その思いをESRで真剣に自分に集中し、
頭の中が何らかのスパークを起こした時が、
彼女の投擲が始まる瞬間でした。
運命の3投目に目をやりましたが、目が霞んで良く見えません。
投げたときのモーションが、練習していた時のように綺麗でした。
槍が真っ直ぐにフィールドを飛んでいます。
そして地面の芝に突き刺さりました。
その槍は、
なんと!
50mラインを超えていました!
やりました!
驚きました!
きっと一番客席で大声で騒いでいたのは私だったと思います。
すぐに顧問の先生、彼女のお父さんの手を取りに行きました。
記録は私の座席の上の人が教えてくれました。
51m39、
自己ベストです。
そして予選では、誰も越えていない50Mラインを超えたのです。
決勝は午後からです。
新たなる作戦を行うためにタロットを私も彼女も行いました。
慶太が行えるサポートは残念ながら、大きくはありません。
いままでの彼女に教えて下さった
先生のお話をよく聞くようにというリーディングでした。
私のコンディショニングサポートですが、時間内に出来ることは全て完了しました。
いまにして思うなら一点、足りない部分がありました。
メンタルケアが出来ていなかったのです。
後は見守るだけです。
決勝の彼女は、プレッシャーとの戦いのようでした。
槍が思ったように飛ばなかったのです。
優勝候補のライバル達は次々に50m級を超えていきます。
しかしながら、彼女は決勝戦までも残りましたが、
8位でした。
予選のあの形の投げが出来たなら、優勝も夢では無かったのですが、
力を出し切れない、残念な結果でした。
決勝が終わった後に、
顧問の先生に挨拶に向かいました。
「全国で8位ですよ、良くやりましたよね」
「彼女は力を出し切れなかったでしょう、きっとテントで泣いていると思います」
このようにおっしゃってくださいました。
そしてご家族にも、挨拶に向かいました。
お父さんの顔を見たときに私は大粒の涙がボロボロと出てきました。
きっとお父さんのほうが泣きたかったと思います...
私は何を、しゃべったのかも、覚えていません。
ただお父さんの顔を見たときに、感極まってしまいました。
家族でも無い私ですが、
私も彼女のパフォーマンス、
潜在能力向上のために、これまでの期間、努力してきました。
大会の前の3日間は、ずっと彼女のサポートを、どのようにしようか?と
頭の中が一杯になっていました。
選手の私と彼女は年の離れた友人です。
でも大切な友人が私を必要とし、私もそれに対して向かいました。
ひとつだけ素晴らしい結果を残しました。
予選ですが、二組あるうちのTOPで通過していたのです。
それも自己ベストで!
本番で実力を一度は完全に出すことが出来たのです。
(もし予選の結果を決勝に反映できるなら3位でした、とても残念...)
予選では結果も出しましたし、
日本のトップクラスのアスリート、スポーツ選手にも、
日本キネシオロジー技術は通用することを
実感できたことは本当に嬉しかったです。
これが日本のキネシオロジー界、発展のためにもなることを願うばかりです。
(ちなみにAKのグッドハート先生は米国オリンピックのトレーナーもやっていました)
私たちの夢は今でもリオデジャネイロオリンピック日本代表です。
その夢にどこまで近づけるのか?
わかりませんが、これからも向かっていくと思います。
この夏の始まりに素晴らしい経験をしました。
私は今日からの週末にブレインジムのインストラクターを行います。
(BGインストラクターにもオリンピックトレーナーが世界には何名もいるそうです)
結果的に思うことは日本が遅れているのです。
潜在能力を発揮するサポートは世界が行っているのです。
キネシオロジーは、いろいろな手技や手法や、治療の中でも
優れていると私は今までの経験で感じています。
ストレスを感じている選手のストレスを取り、目標設定を行い、修正を施す。
日々私が行っているセラピーとアスリート選手にも、
行っていることは何も変わりません。
私は、この夏タッチフォーヘルスキネシオロジーのインストラクターに復帰しました。
来週からは私の夏の第2弾です。
世界に通用するキネシオロジスト育成に力を注ぎます。
みなさん、応援ありがとうございました、感謝しております。
慶太。